寝る、という言葉を聞いたとき、皆さんは何を思い浮かべますか?
おそらく多くの方が、睡眠という行為を思い浮かべることでしょう。
しかし時として「セックス」という意味でも使われることは、これも多くの方がご存知だと思います。(例:「私、冬弥君と寝たの」)
文脈によって意味が変わる言葉ってありますよね。
コードギアスの世界においても、同じ使われ方をしている言葉があるのです。
それが「キス」という単語です。
「コードギアス 反逆のルルーシュ」は私が今最も楽しみにしているアニメです。
放送中は片時も目が離せない、熱い作品です。
コードギアスの世界には「ブリタニア」という架空の国家があります。
架空である以上、現実世界には当てはまらない独自の文化、慣習があります。
そのことを意識させられる、あるエピソードがありました。
それが、第13話「シャーリー と 銃口」です。
違和感を覚えたのは、冒頭のルルーシュとシャーリーとの会話でした。
第12話において、シャーリーの父がテロに巻き込まれて死んだことが判明します。
悲しみにくれるシャーリーは雨の中、想い人であるルルーシュの唇を奪い、そこでこの回は終わります。
ルルーシュはシャーリーの行為を拒絶していません。
それは後ろめたさもあったからでしょうけど(テロを起こしたのはルルーシュ)、シャーリーのことを憎からず思っていたから、彼女を受け入れたのでしょう。
どう考えても、この後二人は肉体関係を結んでますよね。
それなのに第13話冒頭で、シャーリーは「キスだけしてもらっても嬉しくないのにね」と言うんですよ。
おかしい。
性欲旺盛な若い男女が、あの状況の中キスだけで済むはずがない。
そこで思ったのです。
もしかしてこれは、セリフを額面通りに受け取っていては理解出来ないシーンなのではないだろうか、と。
ブリタニアにはブリタニアの文化があります。
もしもブリタニアでは「キス」という単語が、日本語で言うところの「寝る」と同じように、文脈によって意味が変わる言葉だったとしたら。
つまりなんらかの比喩表現だと考えれば、この問題は解決するのではないか。
そう、キスをセックスに置き換えてみるのです。
「キスだけしてもらっても嬉しくないのにね」
↓
「セックスだけしてもらっても嬉しくないのにね」
なんてことだ、全く違和感がないぞ!
あれですよ、女の子がセックスなんて直接的な言葉を口にするのは、やっぱり恥ずかしいですよね。
だからブリタニアでは、慣習的に「キス=セックス」という表現が成り立つ文化があるんですよ、きっと。
これで話はつながりました。
しかしここで新たな違和感が生じます。
すぐ後のシーンで、CCがルルーシュに言った「童貞坊や」という言葉です。
ルルーシュはシャーリーとキス(=セックス)をした。
それなのに童貞とはどういうことか。
でも、これもちょっと考えれば分かることなんです。
セックスしたのに童貞呼ばわりされるということは、セックス程度では童貞卒業とは認められない、ということなんですよ。
では何を経験すればよいのでしょうか。
これも簡単です。
単なるセックス以上のことを、経験すればよいのです。
もうお分かりですね。
アナルです。
ルルーシュはアナル未経験だから「童貞坊や」と罵られたのです。
ブリタニアでは、アナルを経験して初めて、童貞を卒業したと認められるということなんですよ。
しかもこれは男性だけに限られた話ではありません。
ルルーシュが童貞なら、シャーリーもまた、現時点では処女として扱われているということです。
アナルを開発して、ようやく処女喪失。
恐るべしブリタニア文化。
さて、もう一歩踏み込んで考えてみましょう。
つまり、なぜこんな文化があるのかということです。
どんな文化にも起源はあります。
何かが生まれるのは、そこに必然があったからです。
アナルセックスをしなければならない理由があった、ということです。
ここで確認しておきたいのは、アナルセックスをしなければ童貞(処女)を卒業出来ない、つまり
…名錣離札奪スは正式なセックスとして認められていない
ということ。
そして何よりも大事なのは
▲札奪スは子作りのための行為だということ
この2つを考えたとき、1つの仮説が浮かび上がるのです。
ブリタニア人はアナルセックスでしか子を作れない、というものです。
他の国の人とは、身体の構造が違うんですよ。
もしかしたら地球人ではない可能性だってあります。
現在、コードギアスという作品についてはまだまだ謎が残されています。
CCのように、眉間を銃で撃たれても死なないキャラがいる以上、どんな突拍子のない真相が隠されていてもおかしくありません。
「ブリタニア人は異星人だった」という展開も、充分ありえることなんです。
これはルルーシュのギアス覚醒とも関係してきます。
ブリタニア人は元々ああいった超能力を持っていて、地球での暮らしを続けるうちに忘れられたものだったとしたらどうでしょう。
CCは眠っていたその力を覚醒させただけ、というふうに考えてみると、辻褄が合うような気がしてきますよね。
実際、日本人である朱雀は、ルルーシュとは状況が違ったとはいえ、覚醒出来ませんでした。
この差は大きいように思えます。
もちろん第二のギアス使いであるマオさんの正体次第では、この仮説は崩れます。
しかし彼がブリタニア人なら、むしろ説得力が増すことになるのです。(注1
ではなぜブリタニア人はこんな身体をしているのか。
これはおそらく、進化の過程で手に入れた特徴なんだと思います。
アナルセックスで妊娠するということは、逆に言えば、膣を使ったセックスでは妊娠しないということです。
ようするに、「コミュニケーションとしてのセックス」と「出産のためのセックス」を、別々のものとして行えることを意味しているんです。
すごく合理的な身体構造なんですよ。
ブリタニア人が何者かはまだ分かりませんが、人間と同程度の知性を持った生物である以上、生殖以外の目的でセックスをする習慣はあるでしょう。
その習慣に合わせて肉体が変化していった、と考えると、この特徴も理解出来ます。
ブリタニア皇帝が進化進化と連呼するのも、こういう歴史を知っているからなのでしょう。
この考えでいくと、ブリタニアでは避妊具があまり発達していない可能性がありますね。
もちろん避妊具を使用してアナルセックスに挑む人もいるでしょうし、性病の存在も考えると、全く無いわけではないでしょう。
だけど、それでも我々の住む現実世界ほど数は出回ってないと思います。
かつてはあったかもしれないけど、進化と共に衰退していった、と考えるべきです。
ここでもう一つ、疑問が生まれます。
カレンの存在です。
カレンは日本人とブリタニア人とのハーフなのです。
彼女の身体はどういう作りになっているのでしょうか。
カレンは日本人であることに執着しています。
DVDのCM等でもよく流れているように、「イレブンじゃない、日本人だ!」というセリフからも、そのことが分かりますよね。
これって、自分の中にブリタニアの血が混じっていることへのコンプレックスなのではないでしょうか。
自分は日本人ではない、という意識があるんですよ。
コンプレックスを最も意識するのって、やっぱり肉体的な部分ですよね。
自分の身体が日本人とは違うから、コンプレックスがあるのだと思います。
ではブリタニア人と日本人とで決定的に違うところとは、どこか。
アナルです。
つまり、カレンはアナルセックスで妊娠する身体なんです。
心は日本人なのに、身体はブリタニア人。
このコンプレックスが彼女を突き動かしているのではないでしょうか。
CCの挑発も、「キス=セックス」の比喩表現が分かった今では、かなり大胆なものだと気付かされます。
彼女がルルーシュを誘惑してることは明らかです。
「童貞坊や」と罵ったのは、ムキになったルルーシュがCCを押し倒すことに期待していたからですよね。
ただしこれはただの「やらないか?」的な誘惑、つまり「コミュニケーションとしてのセックス」を望んでいたわけではありません。
先に述べたように、このときすでにルルーシュはシャーリーとのセックスを経験済みです。
だからここで言う童貞とはアナル童貞のことで、ルルーシュがアナル童貞であることを罵っているわけです。
彼女の心理を段階的に見てみると
悔しかったら私を押し倒してみろ
↓
アナル童貞を捨ててみろ
↓
私とアナルセックスをしろ
こうなりますよね。
ようするにCCは「ルルーシュとアナルセックスをして彼の子を産みたい」と、暗にほのめかしているわけです。
CCの正体が不明な今は、彼女がアナルセックスで妊娠するかどうかは分かりません。
しかしブリタニア人であるルルーシュに「アナルセックスをしよう」と持ちかけるということは、「お前の子が欲しい」という意味で言っているも同然なのです。
どう考えてもプロポーズです。
究極のツンデレです。
最後に。
ブリタニアのアナル文化を踏まえた上で、第6話のエピソードを思い出してみたいと思います。
第6話で、キス争奪戦ってありましたよね。
ゼロの仮面をかぶった猫を追いかける話です。
生徒会長からの命令で、猫を捕まえた生徒には生徒会からキスをプレゼント、つまり好きな生徒会メンバーとキスできる、というエピソードです。
キスはセックスの比喩表現です。
つまり、セックスがご褒美ということなんです。
生徒会長は鬼です。
悪魔です。
職権乱用どころじゃありません。
しかも、恐ろしいのがカレン目当ての生徒たちの会話です。
どこにキスできるのか、という話の中で、「ええっ、場所指定できるの?」というセリフがあるんですよ。
場所、とはなんでしょうか。
この場合、キス出来る場所、と考えるのが妥当ですよね。
キスはセックスの比喩表現です。
つまりここは「セックス出来る場所」と解釈するところです。
では「セックス出来る場所」とはどこでしょうか。
ここまでくれば、あとは考えなくても分かりますよね。
その生徒は「ええっ、(射精する)場所指定できるの?」と聞いているのです。
つまり「アナルもオッケーなの?」と聞いているのです。
「本来ならキスという単語が意味するセックスとは膣内射精のことだが、アナルへの射精も可能なのか?」と聞いているのです。
余談ですが、生徒たちの会話の中では、「唇」「ほっぺた」という単語も出てきます。
おそらく唇はフェラ、ほっぺたは顔射を意味しているのでしょう。
その後、アナルもオッケーと思い込んだ生徒たちが俄然やる気を出します。
そりゃみんな必死になりますよ。
そう考えるとカレンの慌てようも理解出来るし、「やめてよ、私の初めての!」というセリフも意味深なものに思えてきます。
「アナルもオッケーなのか?」という話の中で「私の始めて」という言葉が出てくるということは、「アナルは初めて」という意味だと考えるべきでしょう。
逆に考えれば、膣を使用したセックスはすでに経験積みの可能性が高い、ということです。
憶測の域を出ませんが、もしかして初めての相手は死んだ兄貴なのではないでしょうか。
カレンが復讐に燃えるのには、そういう裏があるからなのかもしれませんね。
ところで、自分がキス(=セックス)の対象になるかもしれないのに平然としていた生徒会長は、すでに経験済みなのでしょうか。
単純に考えればその線が一番濃厚ですが、個人的には「耳年増である」という可能性が高いと考えてます。
落ちぶれたとはいえ、元々アッシュフォード家は高い身分の家柄です。
身持ちは固いことでしょう。
それに腹黒生徒会長のことですから、なんだかんだと言い訳して自分だけは回避する手段を用意していたかもしれません。
まだまだ底の見えないお人です。
では結局このとき、ナナリーがルルーシュと朱雀の頬に口づけしただけで終わったのはなぜでしょうか。
これに関しては、「ルルーシュが過保護に育てているために、ナナリーは真っ当な性教育を受けていない」と考えるべきでしょう。
キス=口づけという知識しか持ち合わせていなかったんですね。
ルルーシュのナナリーへの溺愛ぶりを見ていれば充分考えられることです。
朱雀は元日本人なのでブリタニアの慣習を知らず、頬キスだけでも不審に思わなかったんですよ。
そもそもご褒美がセックスだと知ってたら、朱雀の性格なら参加していない、あるいはそのご褒美を辞退しているはずです。
ルルーシュはルルーシュで、ナナリーが気付いていないのをいいことに、本当のことを黙っているんですね。
だってあのままだと、朱雀を交えた3人プレイに突入してしまうことになりますからね。
他の人もナナリーを大切に思ってるから、まあいっか、で済ませたんですよ。
みんな優しい。
ナナリーへの愛に溢れています。
まとめてみましょう。
ブリタニアには、アナル未経験だと童貞(処女)扱いされるという慣習がある。
なぜなら、ブリタニア人はアナルセックスでしか子作り出来ないからである。
つまりブリタニア人は、出産のためのセックス(アナルセックス)と、コミュニケーションとしてのセックス(膣を使ったセックス)を別々のものとして行うことが出来るということである。
そのため、避妊の意識が薄い、もしくは衰退していると考えられる。
そんなブリタニア人に対して「童貞坊や」と罵ることは、「あなたの子を妊娠したい」と言っているに等しいものである。
ゆえに、CCはルルーシュの子を産みたがっていると考えるべきである。
また未確認ながらも、ブリタニア人と日本人のハーフの場合でも、アナルセックスで妊娠する身体として生まれてくる例があると考えられる。
その例に該当する者は、成長段階において強いコンプレックスに悩まされる可能性が高い。
あと、生徒会長は鬼である。
以上が「ブリタニアにおける性文化」に関する考察です。
いたらないところは多々あると思います。
異論、反論、あるいは賛同の意見、全力でお待ちしてます。
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注1 第15話の放送でマオは東洋人だということが判明。このことにより「ギアスの力はブリタニア人特有のもの」という仮説は崩れました。
2007.01.24 初校
2007.01.26 マオに関する注釈を追記(注1)
2008.02.09 アンケートフォーム設置