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10/1(土)

・「ガンダムシードディスティニー」最終回

一年間堪能してきたシードディスティニーもついに最終回です。
見るまでは不安でいっぱいだったのですが、さすがはディスティニー、最後まで楽しませてくれました。
いや、まじで放送中ずっと笑いっぱなしでしたからね。
見どころが多すぎて何を語ればいいのか迷いますが、一つだけ突っ込ませてください。



バリアでかすぎ!
戦艦まるごと防御するって、高性能にも程があります。
やっぱアカツキ最強ですよ。
ネオジェネシスのシールドもジャスティス以上にあっさり突破してますし。
大丈夫はねかえした、は反則です。

さて、総括としてこの番組の感想を簡潔に言うと

「シン・アスカ悲惨だな」

この一言に尽きますね。
放送開始当初は、前作に対するアンチテーゼ的な役割を持った主人公として登場させたつもりだったのでしょう。
しかし結局主人公らしい活躍の場を与えられることはほとんどなく、狂戦士という立場でしか彼の存在意義はありませんでした。
最後はライバルキャラとしての地位さえ奪われ、キラとの最終決戦すら叶わず、物語の根幹に関わることなく敗北。
今までの生き方を全否定されて泣きじゃくったまま幕は下ろされました。
最終的なポジションは「ちょっと強めの脇役その一」だったのです。
汚れ役を一手に引き受け、汚名返上の機会も成長促進イベントもないまま試合終了。
こんな悲惨な主人公、今まで見たことありません。
しかしそれでも最後までシン役を演じきった鈴村健一氏は素晴らしい。
痛みに耐えてよくやった、感動した。
あなたにとってこの役を演じたことは、きっと無駄ではない。無駄ではないんだ。
そう信じてこれからも精一杯仕事に励んで欲しいです、本当に。

でもまあ、アスランとの対決シーンはかなり盛り上がったんですよ。
「あんたって人は〜〜!!」って叫んだとき、違う意味で本気で震えましたからね。
「よくもルナをやったな!」とか、まだ生きてるのに叫んでるところなんか「はははこやつめ」と言いたくなりました。
あと、ルナマリアがアスランをかばったとき、彼女に裏切られたと感じたのでしょう。
シンはそのままシャイニングフィンガーかまそうとしてました。
で、アスランに「バカヤロウ!」と一喝されて反撃を食らい、ディスティニー大破。
・・・・・・って。
スターウォーズエピソード3、スターウォーズエピソード3じゃないか!
「(主人公として)選ばれし者だったのに!」
もしアスランがこんなセリフ喋ってたとしても、全然違和感ないです。
このシーン見てて一人で腹抱えて大笑いしてました、はい。

脇役連中に対する突っ込みとしては、まずはイザーク。
「エターナルを援護する!ザフトの船だ、あれは!」
いや、今その船、思いっきりザフトに敵対行動取ってますがな。
イザーク頭おかしいです。
やっぱりこいつは最後まで好きになれませんでした。
所詮は避難する民間船を苛立ちまぎれに撃ち落とすような奴なんですよ。
ディアッカも裏切りがデフォのキャラになってますし、ザフトには本当にロクな軍人がいないですね。

ギュランダル議長は終盤になって一気に株を下げましたね。
今日は特にひどかった。
ネオジェネシスを破壊されて「バカな!?」て、あんた、レジェンドとディスティニーがやられてる時点でこうなることくらい予想してましょうよ。
製作の都合に一番振り回されていたのは、もしかしたらこの人かもしれません。
タリア艦長はそんな議長との心中を選びました。
あんた死んだらいかんでしょ!
ミネルバの艦長でしょ!
子どもを産みたいから議長と別れたんでしょ!
全部ほったらかして運命の一言で片付けるのかよ!
最後まで無責任なタリアさん、この人もまた(話の都合の)犠牲者だったのです。
レイも死を選びましたが、彼はもう生きる道が残されてませんでしたし、あれでいいと思います。
議長の操り人形として過ごしてきた人生、せめて死に場所くらいは自分で決めていいのではないでしょうか。
無理心中な感は否めませんでしたけどね。
レイという人物に関しては、同情を禁じえない面はあるのですが、キラとのラストバトルでのやり取りだけは、圧倒的にキラの方が正しいと思います。
たとえクローンでもレイはレイであって、変態仮面さんではないのです。
そのあたりの事情をもう少し前面に押し出していれば、彼の魅力も引き出されてたとは思うんですけどね。
惜しいキャラではあります。

結論を述べると、シードディスティニーは「主人公敗北エンド」というしょっぱい結果として終了しました。
ラクス教団側に負けそうな気配が全くないままの余裕の勝利が、非常に斬新ではあります。
オーブ軍に少し損害が出たくらいでしょうか。
ラクス教の面々が画面全体を埋め尽くして、陥落するレクイエムを見下ろす様は圧巻でした。
まさにテロリスト、悪の枢軸。
我々が正義であり、自由である。
運命など蹴散らしてしまえ。
シンとルナマリアの、この世の終わりのような悲痛な表情がシード世界の未来を表しているのでしょう。
実際、悲惨な未来が訪れると思いますよ。
強力な指導者を失い、力こそが正義だと示された世界になりましたからね。
ただし争いはなくなります。
何しろ、もしも紛争が起こればキラがやって来ますから。
悪いことはできない、キラ様には逆らえない。
キラ様バンザイ!世界はキラ様のためにある!
名前がかぶってるのは伊達じゃない!

ようするに、この作品の最終的なテーマは「テロの肯定」なんですよ。
確かにギュランダル議長の胸糞悪い計画には私も反対ですけど、その結論はいかんでしょう。
決して共感はできないです。
赤穂浪士は処刑されるからこそ感動を誘うのですよ。

しかしそれでも、個人的にこの最終回は完結したと感じました。
脳内で補完すべき箇所はいくつもありますけど許容範囲内ですし、もろにバッドエンドなことへの賛否は個人の感想の域を出ません。
どんな結果であれ完結したという点だけを見るのなら、前作よりはマシだったと、そう評価してもいいのではないでしょうか。

スタッフロールが流れたときはさすがに引きましたけどね。
キャストの並びがキラ、アスラン、シンという順番で、あからさまに主人公脱落扱いですよ。
「Zガンダム」も一番上はシャアでしたけど、その次がカミーユでしたよね。
三番手ですよ、三番手。
座長、花形、お笑い担当の順番ですよ。
製作スタッフ、もう完全に開き直ってますね。

さて、なんだかんだ言いながら、終わってみるとかなり寂しいものがあります。
この番組の感想を書くのはとても楽しかったんですよね。
「テニスの王子様」と並んで、最近の二大コメディ作品の一つだっただけに感慨深いものがあります。
残念な面はあります。
もっとまともなガンダム作品になる可能性もあったでしょう。
しかしそれでも「視聴者に笑いを与える」というただ一点では、「シードディスティニー」は今年放映されたどのアニメにも負けてなかったと思います。
かなりいびつな見方をしないと、腹立つだけですけどね。
まあ、真面目な話、「シードディスティニー」が本当はやりたかったこと、やれなかったことなどをいくつか考えていたりもするので、近いうちにこの場を借りて語れるといいなとは思いますが、多分すぐに熱が冷めて放置すると思います。

そんなわけで。








ザフト軍を蹴散らす様はまさに外道!
俺たちのテロはまだ始まったばかりだ!





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