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12/10(土)

・笹森花梨の必要証明

ブルーチーズはクセの強い食べ物です。
その個性的すぎる匂いと味ゆえに食べる人を選び、しかしだからこそ好きな人はたまらなく好きになる。
笹森花梨はそういうキャラクターです。
ツンデレでもなければ天然でもなく、ましてや妖艶なんて言葉とは程遠い、マジョリティには決して属さないようなイロモノ。
でもそれは、珍味好きにとっては最高の美食なんです。
確かに彼女は多くの人間に受け入れられるようなキャラクターではないでしょう。
しかし世の中には色んな人がいて、好みは一定ではありません。
花梨のようなイロモノを愛する人間だっているんです。

笹森花梨ルートには、大きな疑問が残されています。
なぜ花梨は主人公を好きになったのか。
なぜ花梨は主人公に目を付けたのか。
この疑問に、作中では何の答えも与えてくれません。
だからプレイヤーは彼女に感情移入しにくいし、彼女の言動に共感できないのでしょう。
花梨のことが理解できない。
それは恋愛ゲームとしては致命的な問題かもしれません。
でも理解できなくていいんです。

だって花梨は変な子ですから。

変な子だから、好きになった理由も目を付けた理由も分からない。
むしろその分からないことが花梨を花梨たらしめているのです。
あらゆる不条理を含めた理解不能なもの、それが笹森花梨なんです。

「トゥハート2」は色んなものを混ぜ合わした、ドタバタラブコメです。
多様性こそがこの作品の持つ大きな特徴であり、魅力だと思います。
笹森花梨というキャラクターは、「トゥハート2」の世界に彩りを与えてます、確実に。
それがどんな色であろうと、好む人がいる以上その色は世界に必要な要素なんです。
ゆえに、笹森花梨は「いる子」なんです。
決して「いらない子」なんかじゃないんです。

そんなわけで、笹森花梨シナリオクリア。
追加シナリオは花梨らしい花梨ならではの味が出ていて、とても満足しました。
気になるのは一点だけ。
シャワールームでの髪留めを外した花梨は、意外性を狙ったという意図もあるでしょうし、ユーザーの要望もあったからでしょう。
でも個人的にはあれは、一発ネタとして出したから意味があったのだと思います。
花梨はあの髪留めがあってこそ花梨なのです。
髪留めを外した花梨を新鮮に感じるのは錯覚です。
普段眼鏡をかけてる子が眼鏡を外すと綺麗に見える、という思い込みと同じです。
本番のシーンでは元の髪型に戻ってて、一安心しました。

では、引き続き宴を続けることにします。
弾薬の貯蔵は充分か。
いいえ、足りません。





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